神社で生き物と遭遇した時のそれぞれの意味を解説

スピリチュアル

神社で生き物と遭遇した時の意味

神社で生き物は「神様の使い」と呼ばれています。出会った生き物は、神様からの小さな知らせかもしれません。昔の日本の人たちは、そう考えてきました。

神社の生き物は「神使」や「眷属」と呼ばれています。神様の気持ちを人に伝えたり、神様のかわりに人のそばまで来てくれたりする存在です。

この考え方はとても古く、日本最古の歴史書のひとつ『日本書紀』にも出てきます。日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊吹山で大きな蛇に出会い、それを神様の使いだと考えた、という場面です。千年以上前から、生き物との出会いに意味を感じる心があったことになります。

神使になる生き物は、神様ごとに決まっています。

稲荷神社は狐、春日大社は鹿、山王神社は猿、弁財天は蛇、八幡宮は鳩、出雲大社は鶺鴒(せきれい)、熊野三山は八咫烏(やたがらす)です。

毘沙門天の使いは虎ですが、ムカデを使いとする場合もあります。

動物だけでなく、鳥や虫まで幅広いのが特徴です。

身近な数字で見ると、稲荷神社は全国に約3万社あり、神社全体の約4割にのぼるといわれます。八幡宮も4万社以上あるとされます。つまり、狐や鳩のいる神社は、思っているよりずっと多いのです。

出会った生き物の種類や色によって、受け取れる意味は少しずつ変わります。

蛇と遭遇した時

神社で蛇に出会うのは、「金運と生まれ変わりのサイン」といわれています。

蛇は弁財天の使いとされています。さらに、脱皮をくり返す姿から、古くから「死と再生」の象徴でもありました。今の自分を一枚脱いで、新しい自分になる合図かもしれません。

ちなみに、蛇の「巳」は「実を結ぶ」にかけて、金運や恋の成就につながると語られることがあります。昔からの語呂合わせですが、聞くだけで気持ちが明るくなります。

白い蛇

いちばん縁起がよいとされています。弁財天の使いで、金運がとても強いといわれるからです。出会えたら、かなり特別な日です。山口県の岩国白蛇神社や、田無神社の白蛇弁財天社のように、白蛇を大切にしている神社もあります。

茶色の蛇

安定の意味があるとされます。今の暮らしが落ち着いていく、土台が固まっていく、というお知らせかもしれません。

金色・銀色に見える蛇

吉とされています。よいことが近づいている印と読まれることが多いです。

グレー・黒・薄い青みがかった蛇

この中ではあまりよくない意味で語られることがありますが、気にしすぎなくて大丈夫です。「少し疲れがたまっていませんか」と、休むように教えてくれているくらいに受け取れば十分です。

行く手をふさがれたとき

蛇が道をふさぐように現れた場合は、「いったん立ち止まって」のサインです。急ぎの予定を見直したり、返事を一晩待ったりするよい機会です。止められたのは、あなたを守るためと考えられます。

トカゲと遭遇した時

トカゲは、金運アップの前兆といわれています。神社の石段や参道の脇で、さっと姿を見せることが多い生き物です。

金色に見えるトカゲ

金運や臨時収入のサインとされます。日差しを受けてキラッと光って見えたら、それは吉と読んでよいでしょう。

青い尻尾のトカゲ

幸運や、今の状況を変えるきっかけを意味するといわれます。子どものトカゲの尻尾が青く光る姿はとてもきれいです。新しいことを始めたい人には、背中を押してもらえる出会いです。

黒っぽいトカゲ

トラブルが解決に向かうサインとされています。気になっていた悩みがあれば、少し軽くなるかもしれません。

蝶と遭遇した時

神社で蝶に出会うのは、「よい知らせが近づいているサイン」といわれています。

蝶は、卵から幼虫、さなぎを経て、羽のある姿に生まれ変わります。この姿が「再生」や「変化」の象徴とされてきました。色によって、受け取れる意味が少し変わります。

白い蝶

浄化と守護の意味があるとされます。心にたまったものを流して、守ってもらえているよというお知らせです。

黄色い蝶

金運や豊かさのサインとされています。お金だけでなく、心の余裕が増えていく合図です。

オレンジ色の蝶

情熱や、新しい始まりを意味するといわれます。やってみたいことがあるなら、動き出すのにちょうどよい時期です。

青い蝶

仕事運のサインとされています。取り組んでいることが、よい方向へ進みやすいです。

黒い蝶(美しい模様のもの)

黒アゲハのように、はっきりした美しい模様の黒い蝶は、霊的な感性の高まりや、ご先祖さまからのメッセージと語られます。アゲハは神使とされることもあり、白や黄色より格上で、神様に強く歓迎されたしるしです。

黒い蝶(暗い雰囲気のもの)

不気味に感じる黒い蝶は、運気が少し下がっているサインとされることがあります。ただ、これは「無理をしていませんか」という合図くらいに考えて大丈夫です。その日は早めに休んで、いつもより丁寧に過ごしてみてください。

つがいの蝶・寄ってくる蝶

2匹で飛ぶ蝶や、そばに寄ってくる蝶は、恋愛運や人間関係の吉兆とされます。大切な人との縁が深まるきっかけになるかもしれません。

トンボと遭遇した時

トンボは、昔から「勝ち虫」と呼ばれてきました。後ろへ下がらず、前にだけ進む姿が、戦国の武将たちに好まれたといわれます。そのため、仕事や勝負ごとの運を後押ししてくれる存在とされています。

黒い羽のハグロトンボ

「神様トンボ」とも呼ばれます。静かな水辺の近くで、ひらひらと飛ぶ姿に出会えたら、神様に見守られている印と受け取ってよいでしょう。

お盆の時期に出会ったとき

お盆のころに多く見られることから、「ご先祖さまの魂を乗せてくる」といわれます。亡くなった方を思い出して、心の中で手を合わせてみてください。

蜘蛛と遭遇した時

蜘蛛は、時間帯で意味が変わるとされています。昔から「朝蜘蛛は福が来る、夜蜘蛛は盗人が来る」という言い伝えがあります。

朝に出会う蜘蛛

福が来る前触れといわれます。蜘蛛が朝に巣を張るのは、虫を捕まえやすい時間だからという理由もあるそうです。昔の人は、働き者の姿に福を重ねたのかもしれません。

夜に出会う蜘蛛

あまりよくない意味で語られますが、「盗人」というのは、持ち物や戸締まりに気をつけてね、という昔の知恵と考えれば十分です。帰り道に財布やカバンを確かめるだけで、安心して過ごせます。

蜂と遭遇した時

蜂は、栃木県の二荒山神社で神使として語られることがあり、神社の生き物としては珍しい存在です。出会えたら、ちょっとした特別な出会いかもしれません。

ミツバチ

勤勉と繁栄の意味があるとされます。コツコツ続けてきたことが、実を結びやすい時期かもしれません。

スズメバチ

警告や、境界線を表すといわれます。「今は踏み込みすぎないで」というお知らせと読めます。実際に危ないこともあるので、そっと距離をとって、静かにその場を離れてください。安全に離れることが、いちばんよい対応です。

猫と遭遇した時

神社の猫は、のんびりした姿で迎えてくれることが多い存在です。出会えたら、「神様に歓迎されているサイン」と読んでよいでしょう。色によって、意味が少し変わります。

白猫

浄化と恋愛運のサインとされます。心がすっきり整って、人との縁もよい方向へ動きやすいかもしれません。神様の歓迎を伝えてくれる、と語られています。

黒猫

魔除けや厄除けの意味があるとされます。不吉なイメージを持たれがちですが、神社では「悪いものから守ってくれる存在」です。

茶トラ猫

金運のサインで運気が上がると言われてます。

三毛猫

幸福と繁栄の象徴といわれます。昔から縁起のよい猫として親しまれてきました。

遠くから見ている猫

守ってくれているしるしです。距離を置いて見守る姿は、ちょうどよい見守り役のようです。

近くでじっと見てくる猫

自分の心と向き合う時間をつくってね、というお知らせといわれます。最近がんばりすぎていないか、少し思い返してみてください。

カラスと遭遇した時

カラスは、神社ではとても格の高い存在です。熊野那智大社などで祀られる「八咫烏(やたがらす)」は、神武天皇を熊野から大和へ案内したとされる、導きの神様です。

神社で出会うカラス

道に迷っているときや、新しい一歩を迷っているときに出会えたら、「進む方向を教えてもらえるサイン」です。

ちなみに、八咫烏の足は3本というイメージがありますが、これは中国の神話から来たもので、日本の神話では足の数は決まっていないとされます。

鳩と遭遇した時

鳩は、八幡神の使いとされています。鎌倉の鶴岡八幡宮は「鳩宮」と呼ばれることもあるほど、鳩とゆかりが深い神社です。

白い鳩

平和や、神様の歓迎を表すとされます。八幡宮で出会えたら、特にうれしい出会いです。

2羽の鳩

愛と調和の象徴といわれます。寄り添う姿は、恋愛や夫婦、友人関係が穏やかに続いていくサインです。

狐の嫁入り

晴れているのに、ぱらぱらと雨が降ってくる。この天気雨を、昔から「狐の嫁入り」と呼んできました。

神社で出会ったら、「神様からのお祝いのサイン」と受け取る人が多いようです。稲荷神社の使いである狐が、お祝いの行列を進めている、という考え方です。

狐の嫁入りは、人に見られないための雨

昔の人は、狐が嫁入りの行列を人間に見られないように、雨を降らせていると考えました。つまり、雨の向こうでは、ひっそりとお祝いごとが進んでいるのです。

神社でこの雨に出会えたら、あなたの知らないところで、よい流れが動き始めているのかもしれません。

雨がやんだあとに空を見上げる

天気雨のあとは、虹が出ることもあります。もし見つけられたら、神様からの贈りものと思ってよいでしょう。

願いごとがあれば、雨がやんだあとに、もう一度小さく手を合わせてみてください。

狐火に出会ったとき

「狐の嫁入り」は、夜の山でゆらゆらと光る狐火を指すこともあります。神社の近くの山で、不思議な光を見かけたら、狐の行列と重ねられてきた光です。こわがらずに、静かに見守ってみてください。

最後に

神社で出会った生き物には、昔から大切な意味が込められてきました。色や出会ったときの状況で、受け取れる意味が少しずつ変わるのも、ここまで見てきたとおりです。

蛇やトカゲは金運と再生、蝶は色ごとの幸運のサイン、猫やカラス、鳩は神様の歓迎や導き、そして狐の嫁入りは祝福のしるしとされています。

あまりよくないとされる出会いもありましたが、どれも「少し休んでね」「立ち止まってね」という、お知らせとして受け取れます。気にしすぎなくて大丈夫です。

次に神社へ行ったとき、鳥居をくぐる前に、足元や空に目を向けてみてください。生き物に出会えたら、その色や場所、時間をスマホにひとことメモしておくと、あとで読み返して楽しめます。そして、お参りのときに「出会えてありがとうございます」と心の中で伝えてみてください。

何にも出会えなかった日でも、神社で過ごした静かな時間は、それだけで十分な贈りものです。小さな出会いを楽しみながら、また足を運んでみてください。